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レバレッジのからくり 初心者のFX攻略 PDF 印刷 Eメール

レバレッジはFXトレーダーにとって最大の武器と言っても過言ではありません。保証金を差し入れさえすれば自己資産の何十倍もの金額の取引を行えるようになるため、あまり軍資金に余裕のない個人トレーダーでも短期間に莫大な利益を狙うことができます。利用するFX業者を選ぶ際にレバレッジ倍率を重視する方も少なくありません。


しかし、ハイレバレッジ=稼げると考えるのはあまりにも早計です。確かに計算上は投資金を2倍にすれば利益も2倍になりますが、レバレッジ倍率を上げれば上げるほどトレードの難易度も上がってしまうからです。


たとえば、ローレバレッジの1万通貨取引と限界ギリギリまでレバレッジを利用した100万通貨取引を比較してみましょう。

 

1万通貨の場合、基本的に為替レートが1円動くと1万円の利益・損失が発生します。一方100万通貨の場合、為替レートが1円動くと100倍の100万円もの利益・損失が発生します。ほんの数pips動いただけでも、含み益・含み損、そして証拠金維持率が目まぐるしく変化していきます。


限度額いっぱいまでレバレッジを利用すると、自分の予想と反対方向に相場が動いた際に証拠金維持率が所定の数値を下回り、たちまち強制ロスカットされてしまいます。トレンドの回復を待つチャンスなどなく、非常に自由度の低いトレードを余儀なくされます。


精神的プレッシャーは無視できない勝敗原因

また、業者によっては追証を要求されることもあり、トレーダーにのしかかる精神的プレッシャーは尋常ではありません。高さ50センチの平均台を歩いて渡るのは簡単ですが、この平均台を地上100メートルの高さまで上げれば多くの方は怖くて渡れなくなるでしょう。足を踏み外して落下した時のことを想像してしまうからです。


レバレッジも同様。FXでまとまった利益を上げるためには、じっくりと腰を据えて相場を観察する心の余裕が必要なのに、賭け金が増えれば増えるほどトレーダーは損失を恐れてすぐに利益確定したくなってしまいます。その上、含み損が発生した時にはあまりにももったいなくてロスカットを躊躇ってしまいます。まともな精神状態を保てないが故に、いわゆる「損大利小」の悪循環に陥るのです。


ろくにロスカットも出来ない初心者がハイレバレッジトレードを行ったら、どうなってしまうでしょうか?利益を増やすどころか、資産喪失までの期間を早めるだけです。心を病んで、体調を崩してしまう可能性もあります。


レバレッジはテコの原理と称されますが、決して楽に金を生み出せる打出の小槌ではありません。時にはトレーダーの人生を破壊する凶器に変わります。


ハイレバレッジは、軍資金に余裕があり、レバレッジを正しく使いこなせるトレーダーのみが利用すべきシステムです。くれぐれも初心者は安易に手を出さないようにしましょう。


レバレッジ規制

実際、日本では投資家の資産保護を目的として、FXのレバレッジ倍率に制限をかける「レバレッジ規制」が金融庁によって導入されています。業界中から反対の声が上がったものの、結局可決されました。当初は50倍でしたが、2011年以来、個人トレーダーの利用できるレバレッジ倍率は25倍までと法律で定められています。


それではレバレッジ規制がトレーダーの破産防止に重宝しているかというと、かなり微妙なところです。ハイレバレッジを利用できない分、今度は多額の預貯金を投資に回すトレーダーが増えてしまったからです。


それに、レバレッジ規制は日本国内で施行された法律であり、当然のことながら国外では関係ありません。最大1000倍ものハイレバレッジを提供している魅力的な海外FX業者に日本人トレーダーが流れつつあるのが実情です。


この結果、日本のFX業界全体が苦労を強いられています。事実、レバレッジ規制以後、FXの取引量は低下傾向にあり、経営不振に陥るFX業者が急増しています。将来的には、企業間の合併や買収によって日本国内のFX業者の数は激減するとみられています。


本来FXは自己責任の世界です。破産者を減らすためには、投資の経験を積ませて投資家自身の意識を変えていくしかありません。投資家を守るはずのレバレッジ規制が十分に機能せず、しかもFX業者側が苦境に追いやられるとは、まさに本末転倒です。

 

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